オーストラリア市場レポート 2月20日:深刻化する不況の新たな兆候
引き続く失業手当の請求数が約500万件という過去最多へ増加し、不況が深刻化しているという新たな兆候が現れていると労働省が語ったことを受けて、昨夜の米国市場は6年間での最低水準で取引を終えた。主要銀行の今後に対する懸念も市場に圧力をかけた。
引き続く失業手当の請求数が約500万件という過去最多へ増加し、不況が深刻化しているという新たな兆候が現れていると労働省が語ったことを受けて、昨夜の米国市場は6年間での最低水準で取引を終えた。主要銀行の今後に対する懸念も市場に圧力をかけた。
国際経済減速が予想よりも長引く可能性があるとの悲観的な見方から、火曜日のアジア市場は大幅に下落した。東京市場は1.4%減で取引を終え、上海総合は最近の上昇分を失い2.9%減となった。韓国の株式は4.1%の大幅下落、香港のハンセン指数は3.8%下がった。
先週のウォール街からの低調な先導により、昨日のオーストラリア株式は1.2%下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は42.2ポイント・1.2%下落の3,516.9、全株価指数は35.4ポイント・1%下落の3,461.3ポイントとなった。米国からの先導がない状況において、最近の中国や日本からのオーストラリア企業に対する買収入札や一連の企業業績に市場の注目が集まるものと見られる。
米国の銀行支援のための修正案を背景にウォール街において大規模な売り払いが行われたことを受けて、昨日のアジア市場は全体的に値を下げて取引を終えた。日本の市場は祝日のため閉場であった。香港のハンセン指数は2.5%減、韓国の Kospi は0.7%減となった。
昨日のオーストラリア市場は若干安で取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は19.9ポイント・0.6%下落の3,488.7、全株価指数は17.2ポイント・0.5%下落の3,428.6ポイントとなった。
銀行・資源部門に先導され、昨日のオーストラリア株式は値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は38.7ポイント・1.12%上昇の3,508.6、全株価指数は38.3ポイント・1.12%上昇の3,445.8ポイントとなった。投資家たちが米国における救済策の詳細を待つ間、市場は静けさを保つものと見られている。
多くのアジア市場は月曜日、国際不況が深刻化しているという懸念のもとで下落した。旧正月休み明けの中国の株式は上昇したものの、香港の株式は大幅に下落した。東京では日本の大企業数社が数年間での最低水準へ落ち込んだ。一方、中国の上海総合は他の指数と異なり、中国政府が穀物生産の低下を防ぐ対策を発表したことから農業部門が支えられ、1%の上昇を記録した。