中国のレアアース政策、Lynas(ASX:LYC)との取決めに影響の可能性

Sydney, 2009年9月4日, AEST (ABN Newswire) - 中国のレアアース輸出の引締めは、国有企業によるオーストラリアのLynas Corporation(ASX:LYC)の5億豪ドルの買収に影響を与える可能性がある。

China Nonferrous Metal Mining Groupは、世界最大のレアアース鉱山を現在建設中であるLynas株式の51.6％取得を目指している。

Australia's Foreign Investment Review Board (FIRB)は、中国が急落している価格を下支えすべくレアアースの供給を制限する動きを見せているという報道を受け、この取引を容認するか否かについてはまだ結論を出していないと語った。

China Non-Ferrousはこの取決めの発表以来、オーストラリア当局に対して投資の申請を三度再提出するよう既に要請を受けていた。FIRBは、本案件の結論の期限をあらたに10月初旬に設定した。

報道によれば、中国政府は2010年6月までレアアースの新たな鉱業権の打ち切りを行なった、その一方で一部のレアアースの輸出を禁止する見込みであるとのことである。

レアアースメタルはiPod、携帯電話、プラズマテレビなどの電子機器製品に広く用いられると同時に、ハイブリッド車など環境にやさしい車にも使用されている。主要な電子機器ならびに自動車メーカーを有する日本は、レアアースメタルの最大の消費国である。

この噂により、伊藤忠商事(TYO:8001)や豊田通商（TYO:8015)など日本商社は、レアメタルの安定供給のために緊急に世界中を探し回らずを得なくなった状況である。空調メーカーのダイキン工業(TYO:6367)は、レアアースエレメントジスプロシウムの使用の依存度を下げ、住宅用空調のモーターの性能を高める措置を講じている。

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