オーストラリア市場レポート 2010年7月13日
Sydney, 2010年7月13日, AEST (ABN Newswire) - 月曜日のオーストラリアの株式は開場時には低調であったものの、3日連続の上昇で取引を終えた。動きの少ない取引の中で金関連株が上昇を先導した。 S&P/ASX200 基準指数は13.6ポイント・0.31%上昇し4,409.9ポイント、全株指数は15ポイント・0.34%上昇し4,429.5ポイントとなった。
オーストラリア統計局のデータでは、4月に1.8%減少した住宅ローン件数が5月に1.9%増加したことが示された。同数値は9月以降初めて増加した。しかし、2010年下期を通して金利引上げが継続される可能性があることから、住宅金融における回復は遅れるものと見られている。火曜日の経済ニュースとして、 National Australia Bank による6月の景況感指数が発表される。
企業ニュース
IMX Resources Limited (ASX:IXR) は、同社と Cairn Hill プロジェクトに対する Sichuan Taifeng からの投資が海外投資審査委員会により承認されたと語った。 Sichuan Taifeng は募集を通じ最高で IMX の19.9%を買収、また IMX の子会社で Cairn Hill プロジェクトを間接的に保有する Outback Iron Pty Ltd の49%権利を購入する予定である。同審査委員会と株主からの承認の後、 IMX は Sichuan Taifeng への1株0.484豪ドルでの募集から1,050万豪ドルを調達する予定である。また IMX は、さらに375万豪ドルの調達に向け OZ Minerals (ASX:OZL) に対する約776万株の募集を行う予定である。中国の国家発展改革委員会からの承認を条件として、 Sichuan Taifeng は Outback Iron における49%権利に対し2,400万豪ドルを支払う予定である。
磁鉄鉱生産企業 Grange Resources Limited (ASX:GRR) は今日、同社の Port Latta 施設から生産される鉄鉱石ペレットに関し、2010年7月1日からの四半期における乾燥1メートルトンあたり150米ドルの暫定価格で BlueScope Steel (ASX:BSL) と合意したと語った。この暫定価格は以前の鉄鉱石ペレット基準価格の107%増に相当、2010年3月以降の鉄鉱石スポット価格における上昇を反映している。さらに、同社は BlueScope との間で新たな価格設定の仕組みについて協議している。 Grange は BlueScope や中国の Shagang などの主要な契約顧客と交渉を行っており、これは鉄鉱石供給の大手企業間で広く採用されている新方式に基づいた継続的な価格設定合意を確保するためであると語った。
Emergent Resources Limited (ASX:EMG) は、西オーストラリア州中西部にある Beyondie 鉄プロジェクトにおける De Grey Mining Limited (ASX:DEG) の20%権利を買収することに合意した。総買収価格は675万豪ドルから605万豪ドルへと減額した、と Emergent は語った。実行可能となり次第の500万豪ドルの支払いは、 Emergent の Beijing China Metallurgical Investment Co Limited (CMIC) に対する株式募集の後に行われる予定で、残りの105万豪ドルは2010年11月30日付またはその前に支払われることとなる。
Ivanhoe Australia (ASX:IVA) は、 Barrick (PD) Australia Limited からのクイーンズランド州 Osborne 銅・金プロジェクトの買収が海外投資審査委員会 (FIRB) により承認されたと語った。 Ivanhoe Australia は、カナダを拠点とする Ivanhoe Mines Ltd (TSE:IVN) (NYSE:IVN) が81%を保有する。 FIRB による承認はこの買収の主要条件であった。この先の残りの条件としては調査許可の移転に対する政府の承認であるが、 Ivanhoe Australia はこれを断念する可能性がある。
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