Sydney, 2008年9月26日, AEST (ABN Newswire) - 米国の政治家たちは、苦境に立つ金融システムを復活させるための7,000億米ドルでの救済策の原則に合意した。米国議会の上院・下院において、この計画に対する決議が数日中に行われると見られている。ウォール街とヨーロッパ市場はこのニュースに対し前向きな反応を示し、主要指数において約2%の上昇を記録した。

主要トレーダーが米国政府による救済策の不確実性を傍観したため、取引の方向性が定まらず、昨日のオーストラリア株式市場は安値で取引を終了した。投資家たちは銀行株に注目しているが、状況が不確実な間は動かないだろうと、アナリストは語った。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は、54.5ポイント・1.09%下落し4,927.4、全株価指数は47.4ポイント・0.95%下落し4,960.8であった。

午前6時58分、シドニー先物為替の12月株価指数先物契約は71ポイント上昇し5,065であった。

米国当局による合意の近づく7,000億米ドルの救援策が米ドルを押し上げたプラスの動きを受けて、オーストラリアドルは安値で取引を開始した。AEST7時のオーストラリアドルは、昨日の終値0.8390/93米ドルから下落し、0.8351/56米ドルで取引された。

米国の救援策が米国経済を安定させ、国内エネルギー需要を押し上げるという希望的要因から、原油価格も反発した。ニューヨークの主契約、11月納品の軽質スイート原油は2.29米ドル上昇し1バレル108.02米ドルであった。

注目の経済事象と数値

準備銀行は昨日、苦境に陥った全ての金融機関に対し協力して対応することを公約し、銀行業務規制組織であるオーストラリア健全性規制委員会、企業規制組織であるオーストラリア株式投資委員会、そして財務省と協定を結んだ。

準備銀行により昨日発表された金融安定性に関する報告は、国際的な見通しについて悲観的であった。「国際金融システムにおける諸問題は、1年前に多くの調査機関が予測した水準よりもはるかに広い範囲に及び、多額の費用を要している。」としている。

企業合併・買収ニュース

Macquarie Group Ltd (ASX:MQG) は、オーストラリアにおける投資融資事業の売却を計画し、その負の投資による同社収益への大きな影響はないと語る。 Macquarie はまた、その購入候補者たちと継続的な戦略的パートナーシップを視野に入れた話し合いをしていると語った。これにより、同社は顧客に対し投資融資商品の提供を続けることができる。

オーストラリア競争消費者委員会は Wesfarmers (ASX:WES) に対し、同社が過去2年間に獲得したハードウェア販売 Mitre 10 の5店舗を売却するよう命じる可能性がある。これはその合併取引後の見直しにおいて注意を促した後のことである。同委員会は今週、 Woolworths (ASX:WOW) を含む購入候補者に関することなど数週間にわたり憶測が広まっていたこの潜在的売却について監視をしていたと発表した。 Woolworths は7億3,000万から10億豪ドルでの入札をすると予測されている。

中国最大の民間鉄鋼メーカー Jiangsu Shagang Group は、同社のオーストラリアにある鉄鉱石ユニットをパース拠点の企業へ注入することにより、 Grange Resources (ASX:GRR) の株式45.3%を取得することに合意した。 Grange はタスマニアにおいて鉄鉱石採掘を行う Shagang 保有の企業 Australian Bulk Minerals (ABM) と合併する見込みである。この取引により、市場価値10億豪ドル・4億300万トンの鉄鉱石埋蔵量を持つ企業が生まれることになる。

重要企業ニュース

Fosters’s Group (ASX:FGL) は Trevor O'Hoy 氏の退任の後、2007年9月から同社非常勤役員を務めていたチーフエグゼクティブ代理 Ian Johnston 氏を同社代表へ昇格させた。 Foster は8月、評価損計上後、2007/08年度88.4%下落の1億1,170万豪ドルの純利益を報告していた。

Washington H Soul Pattinson & Co Ltd (ASX:SOL) は昨日、2008年7月31日までの1年間での9,083万豪ドルの純利益を報告した。これは2007会計年度には1億3,022万豪ドルであった。この純利益の下落は、2007会計年度における NBN Television の売却によるものであった。

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