BHP Billiton Limited

ここ数週間で通例となっている変動を受けて、ウォール街は金曜日安値で取引を終え、海外での更なる混乱はオーストラリア市場に新たな下落をもたらしそうな気配である。先週金曜日のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は、午前中には3.4％もの上昇を記録したが、42.6ポイント・1.1％下落の3,970.8となった。全株価指数は43.3ポイント・1.1％下落し3,944.8であった。

米国連邦準備銀行による巨大保険会社 American International Group (AIG) の救済は、世界中の投資家の不安をほとんど和らげることはなかった。約7％下落した香港株式市場をはじめ、アジア市場は大幅に下落した。昨日のオーストラリア株式市場は、あらためて大打撃を受けた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は114.9ポイント・2.43％下落し4,607.27、全株価指数は117.8ポイント・2.47％下落し4,651.89であった。

本日、Westpac-Melbourne Instituteによる州別消費者心理調査が発表される。シドニーにおいて、Wayne Swan財務大臣がAustralian Industry Group (AiGroup) の昼食会にて挨拶を行う。

本日は、オーストラリア統計局による１１月労働力データ、Melbourne Instituteの消費者インフレ期待指数がそれぞれ発表される。シドニーでは、３日間にわたる第２０回オーストラリア金融銀行会議の２日目が開催される。

Rio Tinto(ASX:RIO)は１１日、BHPが入札をするか取り止めるかを正式に決定するよう促す力を持つイギリスの買収委員会へ申請をすることで、BHPに対し「打ち上げるか止めるか」の最後通告を行った。

本日の経済ニュースとしては、オーストラリア統計局（ABS）の１０月住宅金融データが発表、またANZ Banking Group Ltdが同社の１１月求人広告データを発表する。株式に関しては、Perpetual Ltdが投資家向けに報告会を開催し、オーストラリア第８位のファンドマネジャーBT Investment Managementがオーストラリア証券取引所に上場する。

North West Shelfジョイントベンチャーの共同出資者は火曜日、日本の東北電力（証券コード９５０６）と液化天然ガスについての契約を締結したと語った。

オーストラリア株式市場は、低調なベースメタル価格と株式市場に重くのしかかるウォール街での弱い先導により、低めのスタートになるものと思われる。

ある投資銀行員は、BHP BillitonとRio Tintoの合併が起これば、それに伴う同様の動きがオーストラリアの資源業界の他の企業の間でも活発になるだろうと話す。

シドニー先物為替では、１２月株価指数は２９ポイント上昇し、６，５０６であった。