上昇する失業データに関わらず、経済回復に対する楽観的な見方が高まるなかで昨夜のウォール街の株式は値を上げて取引を終えた。
ウォール街での今月の好調な業績により投資家たちが米国における緩やかな回復に対する確信を高め、昨日のオーストラリア市場はプラス領域で取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は37.3ポイント・1.03％上昇し3,646.6、全株価指数は40.1ポイント・1.13％上昇の3,586.3ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
国連はアジア太平洋地域の調査において、オーストラリアは2009年に若干の経済成長を記録する見込みであるとしている。経済は2009年に0.5％成長へと大幅に悪化するものと予測され、インフレ率は2008年の4.4％から下降し2009年に3.1％へ達することが見込まれている。
企業合併・買収ニュース
Macquarie Group (ASX:MQG) は、エネルギー産業を専門とするカナダの投資コンサルタント企業 Tristone Capital の買収交渉を行っていると伝えられている。数ヶ月にわたる交渉を経て2社間の話し合いの成立が近づいている。
重要企業ニュース
Virgin Blue (ASX:VBA) はコスト削減の一環として同社の運行スケジュールから28の国内便を削減する予定である。この便数削減により400名の Virgin Blue 正社員が影響を受けることになる。
生産需要が低下したことから、 BHP Billiton (ASX:BHP) はクイーンズランド州の同社操業地において400名の炭鉱請負業者を削減した。
ガス生産企業 Origin Energy Ltd. (ASX:ORG) の Karen Moses 取締役は、ビクトリア州沖にある Otway ガスジョイントベンチャーにおいて Woodside Petroleum Ltd. (ASX:WPL) が保有する株式の購入に対し同社が関心を示す可能性があると語った。 Origin は Woodside が保有するその他資産についても注目している、と同取締役は付け加えた。
Crane Group Ltd. (ASX:CRG) の株式は金曜日に取引停止となった。 Crane は株式購入計画と併せて機関投資家への新株募集における4,000万豪ドルの調達を計画している。また、 Crane は個人投資家へ向けてそれぞれ最高1万豪ドル相当の株式購入の機会を提供する予定である。
Babcock & Brown Infrastructure (ASX:BBI) は Dalrymple Bay 石炭ターミナルの一部もしくは全部の売却過程を乗り切るため Macquarie Capital Advisers に依頼を行った。 BBI と Macquarie は関係各社の候補者名簿に対する正式デューディリジェンスを進める予定である。
Iluka Resources (ASX:ILU) は同社の合成ルチル窯４基を見込みよりも3ヶ月早く閉鎖する予定であると語った。これによりルチル生産は5％減少、西オーストラリア州において23の雇用が失われる。
OZ Minerals (ASX:OZL) の株式は同社からの発表を待つ間取引停止となった。
Commonwealth Bank (ASX:CBA) は今日、オーストラリア経済が引き続き低調であることから短期・中期見通しに対し慎重な姿勢を続けていると語った。 CBA は同行の信用度は引き続き健全であると語った。同行は2009年の資金調達を完了し、820億豪ドルの流動資産を保有している。
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