ウォール街における下落に続いて、火曜日のアジア株式は全体的に下落した。しかし中国や日本における経済刺激策に対する投資家たちの希望が、米国市場に先導された厳しい心理を埋め合わせた。日本の日経225平均は0.7％の若干安で取引を終え、韓国の Kospi 総合は0.7％上昇、台湾の Taiex は0.2％上昇した。上海総合は1.1%下落、香港のハンセン指数は2.3％値を下げて取引を終えた。
米国市場が乱高下を記録した後、水曜日の東京とソウルの株式は値を下げて取引を開始した。しかし香港の株式は中国政府が経済刺激策を拡大するとの期待に支えられ上昇した。
アジア経済ウォッチ
中国の銀行は2月に新規国内通貨融資を8,000億元から1兆元の範囲内で拡大した。地方政府により投資された大規模なインフラプロジェクトは、その期間内に銀行融資の新たな注力先とされた。
インドの輸出は1月に前年同期の147億米ドルから124億米ドルへ16％減少した。1月における輸入の大幅減少により、貿易赤字も約23％縮小した。
韓国の国家統計局の数値では、主にガソリンや金の価格上昇のため、2月の同国インフレ率が上昇したことが示された。消費者物価は2月に前年比4.1％上昇した。1月の消費者物価指数は前年比3.7％増であった。
企業ニュース
米国基盤のメモリーチップメーカー Micron Technology Inc (NYSE:MU) は、台湾の DRAM 企業の再編に関心があり、台湾政府との話し合いが進行中であると語った。市場関係者によると、台湾の ProMOS (TPO:5387) 、 Powerchip (TPO:5346) 、 Nanya Technology (TPE:2408) が関わっている可能性があると見られている。
Morgan Stanley は水曜日、韓国の鉄鋼メーカー POSCO (SEO:005490) の2009年・2010年収益見込みを約20％下方修正した。これは低調な鉄鋼価格によるものである。
トヨタ (TYO:7203) は潜在的な融資について日本政府に支えられた銀行と話し合いを行っている。しかしトヨタは具体的なことは何も決まっていないと語った。
China Life Insurance Company Ltd (SHA:601628) (HKG:2628) は、 American International Group Inc. (NYSE:AIG) のアジアにおける生命保険企業 American International Assurance Company Ltd. (AIA) に対する入札を行わないと語った。これは AIA の資産品質、事業状況、スタッフ、ブランド認識が大幅に変わったと China Life が考えたためである。
Shanghai International Airport (SHA:600009) は2008年の純利益において対2007年49％の減少を報告した。この減少の大半は新ターミナルや滑走路に対する大規模な支出による。
本田技研工業 (TYO:7267) は今日、同社の米国事業への資金援助のために日本政府からの融資を求めていることを認めた。しかし詳細については開示されていない。
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