金曜日の米国株式は1％超下落して取引を終え、週間での下落は5.2％となった。これは投資家たちが米国での経済刺激策やさらに暗い経済ニュースについて懐疑的になったためである。
先週金曜日のオーストラリア株式は値を上げて取引を終え、トラブルに陥った米国ホームオーナーへの救援策に米国政府が取り組んでいるという報道を受けて一週間を上昇でまとめた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は44.8ポイント・1.27％上昇の3,559.1、全株価指数は38.2ポイント・1.1％上昇の3,496.7ポイントとなった。オバマ政権は金融危機を手っ取り早く解決することへの期待を冷ますことに取り組んでおり、今後の業績報告は市場をマイナス領域へ送り込む可能性がある。
注目の経済事象と数値
空室率が依然として低いことから、賃貸料が住宅ローンコストを上回るということが住宅市場における回復のきっかけとなるかも知れない、と SQM Research は語る。市場では投資物件数の上昇が見られる可能性がある。
今日、オーストラリア統計局は12月の融資金融データを発表、 National Australia Bank は12月四半期の農業関連産業調査を報告する。
企業合併・買収ニュース
機関株主は BHP Billiton (ASX:BHP) に対し、 Rio Tinto (ASX:RIO) の Chinalco との195億米ドルでの取引を阻止するべく同鉱業企業への再入札を実施するよう要請している、とイギリスの新聞が伝えた。同機関投資家は、再入札に向けた資金調達に関し BHP を支援することを約束した。
米国に基盤を置く Thoratec Corp (NASDAQ:THOR) は、オーストラリアの医療機器企業 HeartWare (ASX:HIN) を2億8,200万米ドルの現金・株式で買収することに合意した。
重要企業ニュース
Bendigo and Adelaide Bank Ltd (ASX:BEN) は上半期純利益において16.9％の減少を計上した。同行は株主からの資金調達を検討しているものと見られている。
Austereo (ASX:AEO) は、低調な広告市場のため2,780万豪ドルから上昇した2,790万豪ドルの上半期利益を報告した。同民間ラジオ局は、下半期における同業界の状況は厳しくなることが予測されると語った。
地方サービスプロバイダ Futuris (ASX:FCL) は、2008年12月31日までの6ヶ月間における3億2,916万豪ドルの上半期純損失を計上した。
Automotive Holdings Group Ltd (ASX:AHE) は、2008年12月31日までの半年間における純損失175万豪ドルを報告した。これは前年同期には2,370万豪ドルの純利益であった。
Challenger Financial Services Group Ltd (ASX:CGF) は同社投資の価値の減少から、上半期における純損失1億790万豪ドルを計上した。
Crane Group Ltd (ASX:CRG) は、前年同期の3,570万豪ドルから15.7％減となった12月31日までの6ヶ月における上半期純利益3,010万豪ドルを報告した。
物流・データ保存プロバイダ Brambles (ASX:BXB) は半期利益における28％減少を報告した。12月31日までの6ヶ月での同利益は2億1,280万米ドルで、前年同期における2億9,370万米ドルからの減少となった。同社はまた、取引状況の悪化により見通しを立てることが困難であると警告した。
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