本日のオーストラリア株式市場は米国・英国市場が祝日のため休場していることから、緩やかな下げ調子にて取引を開始した。市場は本日発表が予定されている経済データ、特にオーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利に対する決定に左右されると見られている。
大体の市場予測は、RBA理事会はインフレ圧力や欧州における債務危機の影響から今月は金利を据え置く決定をすると見ている。RBAはまた火曜日に、5月の商品価格指数の発表を予定している。オーストラリア統計局は、4月の小売販売データおよび建設許可データを発表予定。Australian Industry GroupとPricewaterhouseCoopersは、5月の製造業景気指数(PMI)を発表する。
企業ニュース
Cape Lambert Resources (
ASX:CFE)が本日発表したところでは、同社は同社がクイーンズランド州に保有するLady Annie事業の中国Sci-Tech Holdings Limited (
HKG:0985)への売却を完了した。Cape Lambertは、同事業をChina Sci-Techに対して総額1億3500万豪ドルで売却することに合意、現在およそ1億3200万豪ドルの支払いを現金にて受け取っている。同プロジェクトの売却により、同社はプロジェクト買収への投資額のおよそ52％となるリターンを即時に受けたことになる。
AXA Asia Pacific Holdings (
ASX:AXA)と同社のフランスの親会社AXA SAは、生産力強化委員会(ACCC)からの懸念に応えるため、National Australia Bank (
ASX:NAB)に対して2010年7月15日まで期間を延長することに合意した。同合意によりAxa APHは、上級幹部を巻き込むであろう話し合いを除いては、他の請願者との協議を避けなければならない。ACCCは、NABが4月19日に提示したAXA APHのオーストラリアおよびニュージーランド事業に対する入札に、競争性への問題があるとして反対している。NABは現在ACCCが示している懸念を解消できるかについて、ACCCと協議に入っている。
鉱物探査会社のGippsland Ltd (
ASX:GIP)は、サウジアラビア王国(KSA)のHRH Princess Ghadaと、KSAのArabian-Nubian Shieldに位置する数々の鉱物プロジェクトの調査に関して拘束力のある覚書(MOU)を締結した。このMOUに従い、KSAに登録したジョイントベンチャー会社を設立、Princess GhadaとGippslandが同等に所有する。
Downer EDI Ltd (
ASX:DOW)が本日伝えたところでは、同社は19億ドルのWaratah鉄道プロジェクトへの課税前繰入れ額を1億9千万豪ドルとし、さらに7千万豪ドルの課税前減損費用 (課税後6600ドル)をその他の資産に対して計上した。同社はこれらのアイテムが借入れ契約に影響を及ぼすことは無く、これらは非現金であるかまたは大部分が既存プロジェクトの運転資本から供給されているとした。Downer EDIはまた、Waratah鉄道の繰入れと前出の資産への減損費用を除いた場合、2010年の通年結果は前回予想と一致すると述べた。
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関連企業National Australia Bank Limited
Gippsland Limited
Downer EDI Limited
CST Mining Group Limited
Cape Lambert Iron Ore Ltd
AXA Asia Pacific Holdings Limited